ニューヨークタイムズが「世界で最も珍しい食べ物」と絶賛し、スターシェフたちが「料理の未来を見た」と歓喜した食べ物があります。

それが韓国の精進料理です。 作る過程も食べる過程もすべて修行の一環だと、淡々とおっしゃる僧侶の指先から作られる精進料理を見ていると、魂から元気になっていくような気がします。

普段よく見かける食材の味と形が変化するだけでおのずと感嘆が出てしまいます。食べ物に込められた精神の尊さを感じるために、ぜひ一度韓国の精進料理を食べてみたくなります。

今日は韓国の精進料理と癒しの旅です。

画像出典:【Netflix – シェフのテーブル:正寛僧侶編】

연꽃차(蓮の花茶)
蓮は泥の中でも汚れず、穢れを浄化する存在として仏教でもよく親しまれています。蓮の花でお茶を入れ、蓮の葉ではご飯を包み、蓮の葉ご飯を作ります。蓮根、蓮の実は料理の材料として使われます。ほのかな香りと淡泊な味わいが特徴です。

표고버섯 간장 조림(しいたけの醤油煮)
正寛僧侶(チョングァンスニム)が父に差し出したといわれる、お肉よりもおいしい精進料理です。しいたけを醤油で煮詰めたもので深い風味があります。しいたけは生でも食べますが、乾かしたり粉としても食べる使い道の多い食品です。

대나무 통 밥/대통밥(竹筒ご飯/テトンパッ)
竹筒にもち米、豆、栗、ナツメ、銀杏を入れた後、韓紙で入り口を覆って蒸す栄養満点のご飯です。この一杯だけでも自然の栄養が豊富に摂取できます。  

명이나물(行者ニンニクの葉を酢や醤油で漬けたもの/ミョンイナムル)
食べ物の臭みを抑えた固有の香りとシャキシャキとした食感、塩味が特徴で、韓国の焼肉店でもよく見かける料理です。新陳代謝の促進機能があり、鬱陵島産が有名です。

韓国の精進料理にはベジタリアンメニューとはまた違った特別な何かがあります。

画像出典:【Netflix – シェフのテーブル:正寛僧侶編】

僧侶にとっては、料理や食べる過程も一つの修行だそうです。食材と自らが一つになる過程で、精進料理がどのような意味を持つのかが気になってきます。

画像出典:【Netflix – シェフのテーブル:正寛僧侶編】

1. 肉類とオシンチェ(五辛菜)を禁じられた修行食
精進料理は、乳製品を除くすべての動物性食品を使用していません。強い味や香りを出すスパイスや人工調味料も使用していません。 特にネギ、ニンニク、ニラ、ヒメニラ、アギ:アサフェティダ(ツルボ)は五辛/五辛菜(オシンチェ)といって精進料理には使用されません。代わりにキノコの粉末、昆布粉、シナモンパウダー、エゴマ粉、生豆粉などの天然調味料を使います。

2. 自然への感謝の気持ちを込めた環境にやさしい健康食
韓国の精進料理には、執着から抜け出し、すべての生命が相互協力のもと存在しているということに気づき、調和して共存する世の中を作りだそうという修行精神が込められています。自然にやさしい旬の食材を使い、食べ物を残さない環境にやさしい食文化作りを目指しています。

3. 鉢孟供養(パルコンヤン)
精進料理は残さずきれいに食べるのが基本です。 中でも「鉢孟(はつう)」と呼ばれる食器を使って食べる僧侶たちの食事法であり修行法を「鉢孟供養」といいます。韓国の鉢孟はたいてい木材で作られ、4つほどの器が大きさ順に重ねられます。鉢孟を包んで保管する布を広げるとそこが食卓となり、鉢孟に盛られた食べ物は別途の皿洗いが必要ないよう残さず食べます。

4. 貯蔵食品と発酵食品
四季の変化がはっきりしている韓国では、冬に食材を手に入れるのが難しかったとされています。特に大雪が降ると外部から孤立しやすい山の中のお寺では、長い冬を過ごすために食べ物を保存する方法が発達しました。

5. ソウル都心で精進料理を楽しむ
手軽に精進料理を楽しみたいなら、地下鉄3号線、安国(アングッ)駅の近くにある韓国精進料理文化体験館がおすすめです。精進料理に関する様々な展示や体験、講座などが楽しめます。
韓国精進料理文化体験館:edu.koreatemplefood.com

本著作物は、「韓国観光公社」で「2022年」に作成され、공공누리(Korea Open Government License)Category 1として開放された「EXPLORE KOREA(著作権者:韓国観光公社、NETFLEX)」を利用しました。当該著作物は「韓国観光公社、kto.visitkorea.or.kr 」から無料でダウンロードが可能です。

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